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関東人による「若葉マーク」の尾道紀行

8月の朝、巣から飛び出していくツバメのような勢いを持った高校生の自転車姿を尾道渡船の土堂渡し場で見た。どうしてもその光景を伝えたくて、11月に訪れたときに写真を撮り直した。そんな些細な理由でもリピートのきっかけになる。さらに大学時代の友人が「こどもの映画教室」を尾道で開いた、と聞けば、やはり「映画の町」としての尾道の今後の動向が気になる。はたまた次に生で「フェリーズ」を見られるのはいつのことになるのやら…。

8月に3年生が尾道に行き、その話を聞いた2年生が11月に尾道に行き、さらにそのときの話を聞いた1年生が「来年は自分も尾道に行きたいです」と研究室に言いに来てくれた。「個体発生は系統発生を繰り返す」という生物学の説があるが、個人的には、共通体験を軸に専門性というDNAが学生たちに受け継がれていくことを望んでいる。町にはそのまち「らしさ」が文化というかたちで残されている、ということを「空き家再生プロジェクト」自体が教えてくれているが、そのお手伝いをさせていただくことが、遠く関東の学生たちをつないでいくことをありがたく思っている。

あらためて、関わらせてくださった尾道のみなさまの懐の深さと、その機会を与えていただいた鈴木輝隆先生に感謝いたします。

(『尾道市のフィールド研修を通した調査研究報告書3』2015より再掲)

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